阪神石井大智投手(26)が5日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、今季の1250万円から大幅2750万円アップの年俸4000万円でサインした。使い道を問われ「やっぱりプロテインですかね」と笑ってみせた。

プロ3年目の今季は、プロ初勝利を挙げた5月11日のヤクルト戦で腰を負傷。約1カ月のリハビリ期間があり、夏場には体調不良による離脱もあった。そんな中でも自己最多の44試合に登板し、防御率1・35をマーク。勝ちパターンの一角を担う期間もあり、チーム2位の19ホールドを記録した。

「試合数も、もっといけたっていうのもありましたし、納得のいく数字はフォアボールの数くらいしか自分の中ではなかったので。ヒットも打たれましたし、三振もあまりとれなかったので、ピッチャー自身の力っていうのをメインに、少しでも改善できるように頑張りたいと思います」と力を込めた。

秋田高専出身で、高専卒では史上初のNPB選手。四国IL高知を経て、20年ドラフトの支配下指名選手では全体で最終の74番目に名前を呼ばれた男が、ビッグドリームをつかんだ。

「個人としては数字的な目標はあまり自分の中では考えてないけど、キャリアハイを目指してやっていきたい。2連覇は、自分もそこを目標に、またチームの優勝の輪に入れるように頑張りたい」と誓った。(金額は推定)

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