ボートレーサー西田!? プロ13年目のヤクルト西田明央捕手(31)が、水上の格闘技にもまれ、成長することを誓った。5日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、200万円減の1800万円でサイン。正捕手・中村以外に、若手の内山、古賀らの台頭もあり、今季は8試合の出場にとどまった。「僕が入団した時から、ずーっと目の前にいたのは中村悠平なんで。いいお手本というか、いい目標があるので、そこは14年目も変わらず、中村悠平を狙っていこうかなとは思っています。まあ、その中でね、代打とかも必要だと思うし、必要とされるところで頑張れればいいかなと思います」と意気込みを口にした。

今月からボートレーサーに“弟子入り”する。通算6度のG1制覇を誇る、同じ京都出身の丸野一樹(32)と、12月中に京都で自主トレをともにする。元ヤクルトの岩橋が丸野の同級生という縁もあり、食事を通して交流を深めた。「本当に不安定なところで、横からボートで当たってきたりとか、ターンする時とかの体の角度とか、やっぱ踏ん張る、どこに力入れるとか、っていうのはやっぱりちょっと気になるし。キャッチャーやってても、普通にファーストとか守ってても、やっぱりいろんなボールが来る、打つ時もいろんなボール来る中で、どんな体勢でも力発揮できるっていうところは、ちょっと、そういうところで、力発揮できるような体の使い方できればいい」と乗りこなす。

ボートレースは、最大7日間連続でレースが開催される。ペナントレース以上の日程の中での戦いは、精神面でも勉強になる部分はある。まして、丸野は元々野球をやっており、同じ捕手出身。「やっぱり先のこととかも考えて。今までは同じような攻め方してるから、次はこうやって攻めてみたらいいんじゃないかとかっていう、何かちょっとこう、(野球に)つながる部分もあるのかな」と全てを吸収する。

色紙には来季の目標に「悔いなく」と記した。「あと何年出来るかわからないので、1日1日悔いを残さないようにしっかりやれることをやって、という意味を込めて」。水上の格闘技の極意を得て、陸地に戻ってくる。(金額は推定)

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