阪神石井大智投手が、V旅行返上で「村上化計画」を進める。
兵庫・西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、2750万円増の4000万円でサインした。38年ぶりの日本一に中継ぎとして貢献した右腕。大幅アップの使い道を問われ「やっぱりプロテインですかね」と飽くなき向上心をのぞかせた。
12月中旬には千葉県内のトレーニング施設「ネクストベース」で最新機器を使った動作解析に基づいたトレーニングに励む予定。実は村上も昨オフに利用し、今季の覚醒につなげていたという。「村上からの紹介でつなげてもらって。体のどこでパワーを発揮できているか、どこで力がロスしているか、とかを見てもらえると聞いています」。直球の回転数アップとフォークの精度を高めることが目標。リーグMVPに輝いた村上のような飛躍へ向け「ハワイ旅行は辞退させてもらいました」と覚悟を持って毎日を過ごす。
今季は夏場に体調不良で離脱したこともあり、人間ドックを受診するプランもある。44試合登板で防御率1・35の今季から、まだまだ成績を伸ばすつもりだ。【中野椋】（金額は推定）
