楽天酒居知史投手(30)が6日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸5600万円(金額は推定)でサインした。今季は47試合に登板し、5勝3敗、20ホールド、1セーブ、防御率2・98だった。この1年を「60点ぐらいですね」と総括。来季に向けては「チームが勝っている状況で投げるとおのずとついてくる記録があると思うので、その部分でチームトップを目指したい」と意気込んだ。

通算82ホールドで大台の「100」が近づいてきた。5年前に先発から中継ぎに転向。「途中から100ホールドは目標にしてましたし、その中でも100ホールドを最終的な目標ではなく、そこを通過点に、もっともっとという思いも今は芽生えている」。節目の数字に到達するのはもちろんだが、新たなポジションを確立したいという思いもある。

前日5日にはメジャー移籍を目指す守護神・松井裕樹投手(28)に代わり、則本昂大投手(32)が抑え転向を表明した。「則本クローザー」のネット記事を見たという酒居は「則本さんよりもいいなと思ってもらえれば、全然クローザーでもやらせてもらえると思う。そこの目標はつぶしていないし、よりいいところで投げられるように今は準備するだけ」。守護神奪取を諦めていない。【山田愛斗】

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