“丸式理論”で巻き返す。巨人丸佳浩外野手(34)が9日、都内でカブス鈴木とアシックスのスパイク「FANG(ファング)」のPRイベントに出席。交流した子どもから「調子が悪い時の解決方法」を聞かれた。「悪い中でも目標を立てる」と独特な理論を展開した。

「スタメンで出たら3、4打席。アウトになるのは仕方ないにしても、どうやってアウトになろうかと。例えば、僕はセンターにフライを全部打ってやろうとか、ショートにゴロを全部打ってやろうとか。そういう風にやると、調子が戻ってくる時もある」。不調時には割り切って目標の設定をアウトの中身に置き、最速の復調を探る。

試合中はベンチでよくペンを走らせる。気が付いたことをメモ帳に記すのも、結果に一喜一憂しないメンタルコントロールの1つ。「結構、自分で書いた字を読むと落ち着くというか、いったんリセットできる感じがある」と不変の習慣は来季も続ける。

今季は打率2割4分4厘、18本塁打、47打点。来季の外野レギュラーは白紙で、競争を勝ち抜くことが求められる。広島時代の同僚で、2年ぶりに再会した鈴木からは「丸さんはザ安定なので、大丈夫です。落ちる時があっても。また盛り返して、同じ数字を出してくる人」と復調の太鼓判を押された。広島時代の15年は打率2割4分9厘、19本塁打、63打点と苦しむも、翌16年は打率2割9分1厘、20本塁打、90打点でチームを25年ぶりリーグVに導いた。「しっかりとフィジカル面をトレーニングしていきたい」と丸。今季の結果を見つめ、来季に生かす。【上田悠太】

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