広島中村貴浩外野手(23)が22日、オリックスに移籍する西川龍馬外野手(29)から最後の練習パートナーに指名された。

マツダスタジアムでの自主練習を打ち上げた西川から「今日(マツダで)最後だから、来い」と声がかかった。すでに福岡に戻って練習していたが「龍馬さんと練習するために今朝、来ました。今日(22日)帰ります」と、福岡と広島を弾丸で往復。打撃指導を受けた。

合同トレは、ほぼ打撃に終始した。普段から食事に誘ってくれ、グラウンドでは助言をくれる先輩との練習は「ほとんど打撃のことです。タイミングの取り方だったりとか。特に指摘はされていないですけど、自分はこういう感じで打っている…と」と実り多い時間になった。

中村貴にとっての西川は「やっぱり率を残せるし、ホームランも打てるので。それと見た目も。全部です。格好いいと思って」と理想的な打者で、あこがれの選手だった。食事の席で、聞きたいこと、教えてほしいことがたくさんあることを打ち明けた。「もうちょっとしっかり聞かないと、損するぞ」と言った先輩が、区切りの練習に呼んでくれた。「しっかりやれよ」の言葉もくれた。

中村貴は来季、西川の移籍で空いた外野の一角を取りに行く候補の1人。プロ1年目の今年5月17日に育成から支配下に昇格し、1軍15試合で打率1割7分6厘、3打点を挙げた。11月12日の侍ジャパンとの練習試合では、日本ハム根本から本塁打も放った。24年は、1軍戦力として定着していくかどうかの足場を固めるシーズンになる。今季の1軍の試合で「1球で仕留めることができなかったので、そこさえできれば、もうちょっと率も上がるかな…という感じです」。打てる外野手として「ポスト西川」の競争に臨む。

【関連記事】広島ニュース一覧>>