年末恒例の「言葉の力」をお届けします。担当記者たちの心に響いた野球人たちの声で2023年を振り返りましょう。

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▽広島矢崎拓也投手「多少緊張していましたけど、緊張は“悪”じゃないので、ありがたくいただいて頑張りました」(5月9日中日戦、栗林の離脱によって任された9回を抑えて今季初セーブを記録し=前原淳)

▽広島新井貴浩監督「若い選手にチャンスがあると思いますし、力をつけてもらいたいし、若いの出てこいや! という気持ちです。起こってしまったことはしようがない。変えられない。今からどうしていこうかと、考えるのが自分の仕事」(7月12日巨人戦後、相次ぐ主力の離脱に若手には奮起を促し、自分には立て直しの使命感を口に=前原淳)

▽広島西川龍馬外野手(オリックスへFA移籍)「やじってもらって構いません。それをパワーに変え、僕はこれからやっていきたいと思います。そしてパ・リーグで優勝し、セ・リーグはカープが優勝し、日本シリーズでカープと戦いたい」(11月23日ファン感謝デーで、広島ファンに最後のあいさつ=前原淳)

▽達川光男氏「彼の1球にはとてつもない準備とエネルギーがあった。普通の投手ならストライクとボールはハッキリしているけど、北別府は縫い目1つのレベル。僕が審判に『縫い目1つボールですか?』と聞いたら、あるアンパイアが冗談で『半紙1枚ボールだよ』と言われました」(6月19日、広島を代表する名投手の1人、北別府学さんの葬儀で元女房役が故人をしのんだ=堀まどか)

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