楽天今江敏晃監督(40)が、ネクストブレーク候補にパンチ力のある右打者2人を挙げた。

「入江と平良。あのあたりは、どちらかというと荒さはあるけど、振っていけるタイプ。はまったら1軍でもやれるんじゃないかと思っている」。楽天打線は右の強打者に浅村がいるものの、それ以外に絶対的な存在がいないのが課題。今季は伊藤裕が自己最多の5本塁打を放つなど台頭したが、戦力が多いに越したことはない。

今季のイースタン・リーグで、高卒3年目の21歳入江大樹が107試合に出場し、打率2割5分1厘、3本塁打、38打点をマーク。社会人出身で1年目の25歳平良竜哉が102試合に出場し、打率2割5分9厘、2本塁打、26打点だった。ともに1軍での出場経験はないものの、長打力を持ち味にしている。

5月末まで務めた2軍打撃コーチ時代から、光るものを感じていた。「(1軍で)ちょっと使ってみても面白いかなと思っていた」が、1軍打撃コーチへの配置転換後に見てみたら「まだまだかな」との印象を抱いたという。指揮官となった現在は、秋季キャンプ期間から2人を注目の若手に挙げ、来季は「出てきてほしい選手ですね」と期待。入江、平良が大化けすることを願っている。

◆入江大樹(いりえ・だいき)2002年(平14)6月6日、大阪・堺市生まれ。福泉中時代は堺ビッグボーイズ所属。仙台育英では1年秋から遊撃手レギュラー。2年夏に甲子園出場。20年ドラフト5位で楽天入り。今季は2軍で107試合出場し、3本塁打、38打点、打率2割5分1厘。185センチ、83キロ。右投げ右打ち。

◆平良竜哉(たいら・りゅうや)1998年(平10)7月9日、沖縄・うるま市生まれ。前原では甲子園出場はなし。九州共立大ではリーグ戦通算101安打。2年秋にMVPを獲得。NTT西日本を経て、22年ドラフト5位で楽天入り。今季は2軍で102試合出場し、2本塁打、26打点、打率2割5分9厘。170センチ、78キロ。右投げ右打ち。

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