来季5年ぶりの優勝を狙う西武は出塁率アップがポイントとなる。今季出塁率2割9分6厘はパ・リーグワースト、出塁につながる四球数は387でリーグ5位の数字だった。松井稼頭央監督(48)は「つなぐ、四球の1つでも、それがヒットくらいの価値になる。つなぐ意味では四球は欠かせない」と口にする。

今季チームで最も出塁率が高かったのは外崎修汰内野手(31)だった。出塁率3割3分8厘はリーグ8位で、56個の四球は同6位。規定打席に立っている選手の出塁率ランキング上位には、優勝したオリックスのほか、3位ソフトバンク、4位楽天と西武より上位チームの選手が複数占めている。得点への突破口として出塁の確率を上げることは重要の1つといえる。

優勝した18年の出塁率は3割5分2厘で、四球数は566個、19年は同3割4分4厘、同556個でいずれもリーグトップの数字を記録していた。松井監督は「四球を取りにいけ、というわけじゃないですけど、粘ることによってつながるケースもある。(選手1人1人は)個ですけど、基本的にはチームとして戦うわけですから、出塁率は非常に大きな評価になってくる」と語った。【山崎純一】

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