本人にもサプライズ発表だった。ロッテ小島和哉投手(27)が15日、長崎市内でのソフトバンク和田らとの自主トレ後に取材対応した。

昨年12月23日に吉井監督が中山競馬場で「現時点では小島」とプロ野球史上初? のパドックで開幕投手を発表した。昨年初めて開幕投手を務め、チームトップタイの10勝を挙げた左腕。だが「直接言われていなくて。何人かから『頑張ってね』って(連絡が)来たんですけど、何のことかさっぱりわかってなくて」と最初は困惑。それでも「どこで投げるにしてもしっかり準備するのが僕ら選手」と、どっしり構え直した。

和田塾入門は3年ぶり、フル参加は初めて。「自主トレっていうよりかはちょっと合宿っぽい。トレーニングもそうですし、食事の部分でも」。シーズン中もベテランのあくなく探究心に感銘を受けた。昨年6、7月に調子がふるわない試合が続いた。「和田さんみたいなピッチャーになりたい、超えたい人だからこそ聞きづらい部分も正直あって」と1人で考え込んだ。だが結論が出ず和田に相談すると、親身に答えてくれ、逆に質問もされた。「二十何年間プロでやってる人が、僕みたいな若い選手にも聞こうとする姿勢を感じて、聞かないのはばかばかしいなと」と心を打たれた。

まだ大役は完全確定していない。吉井監督は開幕投手候補として2番手に種市、3番手に佐々木を挙げた。小島は「僕とか、種とか朗希と3人で引っ張っていけたら。全員が頑張らないと優勝は目指せない」。和田に引っ張ってもらったように、今度は小島がロッテ投手陣をけん引する自覚が出来ている。【星夏穂】

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