新選手会長にリードオフマンはお任せあれ! ソフトバンク周東佑京内野手(27)が17日、宮崎・都城市内での自主トレを公開。今季は「1番周東」定着へ意欲を見せた。直近で1番起用でシーズン100試合以上に出場したのは13年の中村晃が最後。リーグ連覇を果たした10年、11年には川崎宗則が絶対的な1番打者に君臨していた。4年ぶりの覇権奪還へ、チームも打線も周東が引っ張っていく。

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最高気温17度。ぽかぽか陽気となった南国の地で、周東が24年ホークス打線の1番定着へ意欲を示した。

「(1番打者は)やりがいがある。1年間そこでやると思っている以上、頑張らないといけない」

リードオフマン不在はチームの課題でもある。直近では1番起用でシーズン100試合以上に出場したのは13年の中村晃が最後。リーグ連覇を果たした10年、11年には川崎宗則が不動の1番として君臨。136試合、144試合と打線の先頭に立ち続けた。4年ぶりのV奪還へ、切り込み隊長の出現がカギを握る。

「1番周東」のもたらす効果は大きい。昨季に自身2度目の盗塁王を獲得。球界屈指のスピードスターが1番固定となれば、相手投手にプレッシャーもかかる。オフには西武からFAで3度の本塁打王を誇る山川が加入。近藤、柳田と打線に厚みも増した。今まで以上に、1番打者の働きが得点力アップにつながることは、周東自身も自覚。「(1番で)いければいいかなと思います」と重要な役割に名乗りを上げた。

当然、足だけでは物足りない。大前提に「打たないといけない」と言う。この日は屋外フリー打撃を行い、体の回転を意識。ボールにより力を伝える新打法に取り組み、力強い打球も放った。「体がしっかり回った時は、いい軌道で当たっている。そういう打ち方が理想」と手応えを実感する。具体的な目標には「試合に出ている以上は(打率)3割を打ちたい。そこはぶれないでやっていきたい」と力を込めた。

今季から選手会長の大役を引き継いだ。「優勝できていないシーズンが続いている。ファンの方々もそろそろ優勝を待っている。先頭で引っ張っていきたい」とリーダーの自覚をにじませた。周東が打線とチームの先導役となり、悲願のペナントレース制覇を成し遂げる。【佐藤究】

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