日本ハムからポスティングシステムを利用して大リーグのレイズとマイナー契約を結んだ上沢直之投手(29)が19日、北海道・北広島にある日本ハム球団事務所で会見を行った。

【会見その2】

-家族からは

上沢 チームを決断するときも家族には相談しました。お金や収入面を考えると他のチームの方が安定していたかもしれないけど、どう? って言うときに僕が好きなところへ行って、やりたいところでやるのが一番じゃない? と言ってもらえたのでレイズを選択できる理由になった。決まった後には僕が悩んでいるのを近くで見ていたので「本当に決まって良かった」と言ってくれた。これから負担は増えると思うけど、野球人生が終わった時に、家族皆が幸せでいられるようにしたい。一生懸命これから頑張ります。

-ファイターズでの12年は

上沢 あらためて思い出すと泣きそうになってしまうので、何とも言いづらい。良いときばかりではなかったですし、つらいときもたくさんあったので。すごく心が折れそうなときもあった。そういうときにファイターズにいた周りの選手、コーチや監督、ファイターズに関わってくださる球団の方々が僕のことを支えてくれた。素晴らしい人が僕の周りにいてくれたおかげで、ファイターズでなんとか12年間やることができたと思っています。今、この世代に生まれて、ファイターズに所属してなかったらきっと野球選手を続けていることはないと思うぐらい。本当に周りの方に恵まれた。ファイターズで過ごした日々は、入団が決まって、今年から一緒にできなくなると思うと急に寂しさが出てきています。あらためて僕はファイターズが大好きだと感じました。

-アメリカにはファイターズの先輩や同僚だったダルビッシュや大谷がいる。メッセージはあったか

上沢 連絡を少し取って、ダルビッシュさんからは「いろいろ大変な時期だと思うけど、ひとまずお疲れさま」と言ってもらいました。ダルビッシュさんや翔平とはアメリカへ行く立場がかなり違うけど、同じチームで過ごした先輩や後輩に追いつけるよう、負けないように頑張りたいと思う。ファイターズの選手はこれだけできるとしっかり見せられたらいいなと思います。

-北海道への思い

上沢 プロに入るまでは北海道とゆかりはなかったし、縁もなかった。入団して北海道が大好きになりましたし、今でも北海道に住みたい。今年からアメリカへ行かないといけないので北海道で生活できないと思うとすごく寂しい。北海道という地をここまで深く知ることが出来て本当に良かった。北海道に住んでいる方、環境、北海道の全てが大好き。オフシーズンは北海道に帰ってきたい。

-レイズに決まった。高卒同期の近藤や石川からメッセージは

上沢 決まったときにまず同級生4人に連絡しました。「決まりました」と連絡したら、すごく応援しているし、僕がラインを入れたときに「みんなの活躍が刺激になるし、これからやっていく上で今までもそうだった。3人の活躍は僕にとって高いモチベーションを保つ上で必要で、重要だった。これからも国は違うけど、みんなが活躍するところを見たい。それを見て刺激されて頑張ります」と送ったら「応援している」と返してくれた。みんな現役を続けているので、1年でも多く4人でやっていきたいと思います。

-ビジョンはどうだったか

上沢 いやあ、危なかったっすね。ビジョン、泣きそうになりましたけど、加藤さんの映像でちょっとはい、涙がひきました。面白さが勝って、ちょっと。だいぶあれでこう、ぐっと戻しました。

-周囲への感謝を口にしていた。ビデオメッセージはうれしい

上沢 なんか、そういう選手になれると思ってなかったし、実際こうやっていろんな人に送ってもらえてすごくぼくもこう周りの人にあらためて感謝しないといけないなと思ったし、なんかすごくいろんな感情が湧いてきましたね。

-松本選手が来ることは知らなかった

上沢 知らなかったっすね、はい。

-メッセージは直接、何か受け取った

上沢 「忙しい中、来てくれてありがとう」って、剛も伊江島で自主トレしているので、嫌でも来るでしょみたいな、むしろ俺から聞いたみたいな、行けないかって、行っていいなら行くって、みたいな。そういう同級生でなかなかずっと続けて、ファイターズにいたし、そういう存在が近くにいて、ぼくもあらためてありがたい環境でやらしてもらっていたと思うし、ほんとうに感謝してますね。

-ハッパをかけられたりは

上沢 (秋季)キャンプが終わったときに、ちゃんとメジャーのロースターに入って、開幕から投げられるように楽しみにしているからって、言ってもらえたんで、ぼくもそこを目指してやっていきたいなと思うし、キャンプで、実戦を抑えまくれば上がれるっしょって言われたので、僕もそこを目指して頑張りたいなとあらためて思いました。

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