オリックス森友哉捕手(28)がプロ初の全試合出場で再び“胴上げ捕手”になる。19日、沖縄・宮古島市内での自主トレを公開。リーグ4連覇を目指す攻守の要は、気温約25度の温暖な中、充実した顔できっぱりと言った。

「1軍に居続ける、試合に出続けることに意味があるし、価値がある。そういった部分ではけがなく1年戦い抜けたら」

昨年は足の故障で5月に1週間、7月に1カ月離脱。この自主トレ期間は体幹の鍛錬により時間を割き、長いシーズンに耐えるための下地を築いている。

FA移籍1年目の昨年、3連覇の瞬間はマウンドの山崎颯と抱き合い、ファンの歓喜を誘った。今年も出場して“その時”を迎えたいかと聞かれて「もちろん。常にグラウンドには居続けたい」と即答。再び名場面を演出するつもりだ。

昨季は得点圏打率3割6分3厘と勝負強さを改めて示した。西川がFA加入して厚みを増す打線の中で、すべての役割を担うと鼻息を荒くした。「全部ですね。出塁して(本塁に)かえるのもそうだし、ランナーをしっかりかえしたい。龍馬さんが入って、今年はもう少し得点したい」。エース山本と山崎福の先発2枚が抜けることを意識してか、チームの得点力向上に言及した。

後輩の野口、香月や西武佐藤龍とともに自炊しながらの合同自主トレ。フリー打撃では鍛えた肉体で快音を響かせた。個人的な目標は「毎年キャリアハイを目指してやっている」と力強く掲げた。【大池和幸】

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