三塁奪取ボディだ。広島林晃汰内野手(23)が春季キャンプに向け、肉体改造を行った。今オフ、昨季中の体重100キロから5キロの減量に成功。16日から参加する合同自主トレでも、動きの良さが目立つ。

「(体重を)落とすというより、動ける体をつくりたいと思っています」。昨季2年ぶりの1軍では特大弾を放つなど打撃にポテンシャルの高さを示した一方で、守備面ではもろさを露呈した。シーズン終了後のフェニックスリーグからは外野にも挑戦したが、本人は三塁で勝負する覚悟を決める。

「本当にサードを守りたいと思ってオフを過ごしていますし、レギュラーを取るんだという気持ちです。今シーズンしっかり、まずは内野の(レギュラー争いの)チャレンジからという気持ちはあります」

課題と自覚する左右の打球への反応や球際の強さを上げるため、体を絞り込んできた。減量によって打撃のパワーダウンが懸念されるが、これまでの筋力で飛ばす感覚から体幹を軸に体を使う意識に変えたことで飛距離が出るようになった。

「違った感覚でバッティングできている。勝手にいい打球が飛んでいくなというイメージがある。もっと確率よくできるようにと思いながらやっています」。新たな感覚を体にたたき込むためにも、この日も屋内練習場で最後まで打ち込んだ。

広島の三塁争いは日本人選手だけでなく、新外国人2選手もライバルとなる。課題は守備でも、最大の持ち味は長打力だ。武器を磨いてこそ、レギュラー争いに加われる。【前原淳】

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