日本ハム山本拓実投手(23)が24日、沖縄・名護で始まった先乗り自主トレに参加し、自主トレ先の韓国で“フィギュア投法”を伝授されたことを明かした。1月上旬から宮古島で行っていた自主トレを打ち上げた後の、20日から1泊2日の弾丸ツアーで渡韓。現地のトレーニング施設「SSTC」で動作解析を行い、平均球速150キロ台へ向けたアドバイスをもらった。

山本拓 僕は効率的な動きに比べると、投げる時に腕がちょっとだけ(体から)離れちゃうので、ちょっと近づけるイメージでやりましょうと。腕の位置が上がって投げにいく時に、ちょっと離れるみたいです。それで、フィギュアスケートのイメージを持ってみたらどうですかって。

参考資料として見せてもらった映像はフィギュア選手のスピン。「フィギュアスケートのスピンって腕を縮めたら、めちゃめちゃ速くなるじゃないですか。逆に広げると回転が遅くなる。速い球を投げるためにも、腕が離れると(球速が)遅くなる」。フィギュア選手が高速回転を生む体の使い方を、投球フォームに応用することを勧められた。

この日は早速ブルペン入りし、変化球も交えて28球を投げた。「若干(右腕を)体の近くに通すのでちょうどいい」。ここからは“フィギュア投法”を体に染み込ませる作業に入り、成果を確かめていく。

山本拓 2月は毎年(球速が)150出ない。1球でも150が出れば、今年はいいのかなって思える。

宮古島では打撃投手も務め、いつでも実戦OKの状態を整えてきた。キャンプでは毎日ブルペン入りを予定。新しい意識を刷り込み、進化した姿を見せる。【木下大輔】

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