西武中村剛也内野手(40)が今季30発を目標に掲げた。25日、埼玉・所沢市内の球団施設で自主トレを公開。通算500本塁打に残り29本としており「できれば30本ぐらいは打ちたい。なかなか難しい数字にはなってくると思うけど、ここ何年も30本打てていない。しっかり打てるように今は準備している」と数字を設定した。

プロ生活22年間で471本の本塁打を積み重ねてきた。本塁打王には6度輝いている。近年は出場機会が減っていることもあり、過去6度達した30本の大台からは19年以来、遠ざかっている。昨季は88試合で17本塁打。4月までに7本塁打を放って月間MVPにも輝いたが、右脇腹痛による離脱などもあり、5~7月で計2本塁打にとどまった。「試合に出て打席に立たないと、1本が生まれてこない。去年より試合数もたくさん出て、打席も多く立てるように頑張っていきたい」と決意を示した。

ボールの捉え方も考えている。一般的にボールの下側をたたくことでスピンがかかり、打球が伸びる。しかし年々、投手の球速も上がっており、浮き上がるように伸びてくる球への対応も必要だ。「しっかり捉えるというところをやって、それがうまいことボールの下に入ったら、そのまま上に上がっていくという感覚で」と練習から意識する。

この日は源田とともに打撃マシン相手に振り込んだ。キャンプは昨年同様に高知・春野でB班(2軍)スタートになる。「ケガをしてしまったら自主トレでやってきた意味がなくなる。焦らず、慌てず」と今年もおかわり君ペースで調整を進める。【山崎純一】

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