オリックス吉田輝星投手(23)が同郷ギバちゃんのエールに応える活躍を誓った。25日、大阪の球団施設でキャッチボールなどの自主トレを公開。日本ハムからのトレードが決定後、同じ秋田県出身の俳優柳葉敏郎(63)に連絡し、励まされたことを明かした。

「『何かのきっかけになるかもしれないから、しっかり頑張ってね』と。本当にその通り。柳葉さんは野球がすごく好き。息子さんも野球やっている」。県人会では毎年のように同席しており、この年明けも自主トレ先で顔を合わせた。

報いるような新フォームのヒントを得た。オフに鹿児島の鹿屋体育大で動作解析。軸の右足で立って体重移動する際、うまく脱力ができていなかった。「他の投手は1回抜けるけど『ずっと力入りっぱなしです』と言われて」。本人いわく「抜重(ばつじゅう)」をテーマにメリハリを作ると捕手方向への動作が加速。比例して球速アップした。

例年この時期はブルペンで136~138キロ。それが先日「148キロが出た」。平均も140キロ台中盤に向上。「試合のような出力が練習で出ていた。去年よりいい球が投げられている」。かつての甲子園スターは22年に51試合登板も、昨季3試合にとどまった。起用法は未定だが「4連覇に貢献したい」と明るい顔で意気込んだ。【大池和幸】

○…吉田は体質改善も並行させた。「ケトジェニックという食事制限。炭水化物を摂らないトレーニングをしていた。服を着ても腰回りがすごいスカスカに感じる」。白米は口にせず、牛肉、卵などタンパク質を大量摂取。12月からの2カ月で体脂肪率を5%低下させて13%になった。体重は86キロと変わらないが、筋肉量が増えた。心身ともに我慢を強いられたが、納得の肉体を手に入れた。

【写真】俳優柳葉敏郎と親交のある、オリックス吉田輝星

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