阪神森木大智投手(20)が、オリオールズからFAとなっている藤浪晋太郎投手(29)から進化のヒントをもらった。26日、2軍の鳴尾浜球場へ練習に来たOBの先輩ドラ1と同じタイミングでブルペン入り。「藤浪さんの隣だったのでエグイなと思いました」。迫力満点のピッチングを目の当たりにして目を丸くした。「ボールの強さが一番。スプリットも速い球速で落ちていた。僕もそれは欲しいと思っていた。とにかくエグいです」。興奮気味に“エグい”を連発した。

「月とスッポンくらいちゃうかったっす」。レベルの差を痛感しつつ、目指すべき存在と再認識した。大リーグの試合もチェックしている右腕は「向こう(メジャー)のピッチャーは平均球速が速い」と分析。自身も「アベレージは上げたい」と、昨季は146キロ程度だった平均球速のアップを目指して鍛錬中だ。

「(平均)152、153キロくらいはいきたい」。鹿児島・鹿屋市でオリックス吉田輝星と行った自主トレでは、150キロを計測したという。「150キロオーバーの平均を投げれるように練習してきた」。その手応えに、ナマ藤浪が“生きた教科書”となってヒントをくれた。春季キャンプは2軍スタート。「自分のやることをしっかりやる。貢献できるように」。前進あるのみだ。【中野椋】

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