球団史に新たなレコードを刻む。DeNA東克樹投手(28)が、神奈川・横須賀市の球団施設「DOCK」で自主トレを公開し、最優秀防御率のタイトル獲得を目標に掲げた。球団では05年の三浦大輔以来で、左腕では球団史上初。「チームの歴史に名を刻めるようにやっていきたいと常に思っています。昨年は防御率1点台(1・98)でシーズンを終えたので、今年も1点台で終えられるようにやっていきたいです」と意気込んだ。

今オフは、心身の「ニュートラル化」をテーマに取り組んだ。昨季は16勝を挙げ、最多勝、最高勝率のタイトルを獲得。フル回転した疲労や体のバランスも崩れたが、呼吸を整えることから改善に励んだ。「肋骨(ろっこつ)が開いてくると投球にも影響が出てくるので、開かないように。肩で息をしないとか、そういったところも気をつけながら」。骨盤などを正しい位置に戻し、順調にメニューを消化。この日はブルペンで変化球も交えながら31球投げた。

エース今永が、ポスティングシステムでカブスに移籍。実績、実力ともに開幕投手の最有力候補で、次期エースへの期待も高まる。「ベイスターズのエースになれるように、成績を何年も出し続けないといけないっていうのが今はすごく強くあります」と覚悟。チームスタッフと3人で今永の送別会も兼ねた食事会を開き「気持ちを引き締めて頑張らないといけないなと。昨年は170回くらい投げたので、それ以上のイニングを投げたいです」と自覚を示した。【久保賢吾】