上半身のコンディション不良で2軍キャンプスタートのヤクルトのドラフト1位西舘昂汰投手(22=専大)が、早期復活を誓った。28日、埼玉・戸田球場で新人合同自主トレを打ち上げた。21日からノースロー調整が続く。「本当にすごく野球がやりたくて、みんなキャッチボールしている姿を見ると、すごくうずうずしますし、野球選手として、野球が職業にもかかわらず野球ができていないということは、まだスタートラインにも立ててないと思うので。今は本当に野球がしたいという思いが人一倍強いです」と悔しさをかみしめた。体の状態と向き合いながら、調整を続けるが「2月の中旬くらいにはキャッチボールを始めたいなと、勝手に僕は思っているので、それはどうなるかわからないですけど、キャンプ内では絶対にキャッチボールはやりたいなと思いますね」と青写真を描いた。

1軍キャンプメンバーに内定していたが、故障の影響で出遅れた。それでも、無駄な時間はなかった。呼吸の仕方で新たな発見もあった。トレーナーからは「(呼吸の際に)肋骨(ろっこつ)が上がりやすくて、体が開きやすい。肋骨が開くことで股関節周りも開き気味になる」とアドバイスを受け、顎が上がる癖も指摘された。「顎が上がると、どうしても肋骨が上がって体のバランスが悪くなる。『体は真っすぐ』と教わったので、反ったり、前屈したりせずに、体の芯を持ってやればいいのかなという風に思います」と見つめ直し、以前よりも成長した姿で1軍にはい上がる。

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