走る~、走る~、燕たち。ヤクルト高津臣吾監督(55)が28日、2月1日から始まる春季キャンプのテーマを掲げた。「2月のキャンプの意味というのは、1年間しっかり戦える体をつくることが目標、目的なので。ベテランとか外国人とか関係なく、みんなしっかり動いてもらう、しっかり走ってもらう」。流れる汗はそのままにせず、例外もつくらない。

風はいつも強く吹いている。「坂も海岸もスプリントも」と持久力系に加えて、さまざまなランメニューを用意していることを明かした。クールごとに、変えていく。「もちろんベテランであったり、故障者、張りがある人は、なかなかみんなと同じメニューできないと思いますけど、それでもみんな一緒に走る」。沖縄・浦添から爆風を巻き起こす。

決して、スランプなどには陥らない。21、22年はリーグ連覇を果たしながら、昨季は史上初のリーグ3連覇に手が届かず。結果的に、3年ぶりのBクラスとなる5位に甘んじた。「もう1回強いスワローズを作るには、この2月のキャンプが第1歩目としてすごく大きなスタートだと僕は思っています。多少、厳しくはなるかもしれないですし、多少しんどいキャンプになるかもしれないですけど、みんなが1年間元気にグラウンドに立てるように」。いつかたどり着くその日まで、南国の地から駆け抜ける。【栗田尚樹】

【関連記事】ヤクルトニュース一覧>>