巨人岡本和真内野手(27)が、ド派手なべっ甲柄セットアップでスタートを切った。

28日、宮崎市内で合同自主トレを開始。4番を務める主将が身にまとったひときわ目立つ上下のウエアは、ヒョウ柄でも虎柄でも「大阪のおばちゃん」柄でもなく、縁起物といわれるべっ甲柄。目には紫外線を防止するためサングラスを着用。球春を目前に控え、華やかに動き始めた。

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岡本和の存在感がよりひときわ際立った。黒と黄色の柄が、見る人の視線を奪った。モノクロやシンプルな無地のウエアを着た選手が多数を占める中で「べっ甲柄」のフード付きパーカとハーフパンツでグラウンドイン。派手なデザインに「今日しか着る時ないかなと思ったので、着ておこうと」と、合同自主トレ初日限定スタイルだった。

見た目から話題をかっさらっている。27日の宮崎入りでは、目をいたわるために室内でも着用している色の薄いレンズに、黒縁のサングラスで登場。その日の夜には「べっ甲柄コーデ」を決断した。グラウンドを訪れると、チームメートから「大阪のおばちゃんみたいやな」とツッコミが入った。少々恥ずかしさも感じつつ「今日これでいくって昨日の夜に決めたので。みんなファッションわかってない」と揺るがなかった。

吉兆を示した。べっ甲柄は、古くから祝い事などの式典で贈られる品に用いられてきた。合同自主トレがスタートする日に縁起物を身につけ、巨人の主将、4番として、チームを優勝に導くための準備を整えた。

キャンプインを4日後に控え、小雨がちらつくグラウンドでノックを受け、ボールを追った。室内練習場では約5メートル離れた場所からトスされたボールに、スピンを掛けて打ち上げ続けた。べっ甲柄で精力的に動き、初日は終了。「しっかり振れたと思います。明日は何を着てくるでしょう」。新たなサプライズを予告して、球場をさっそうと後にした。【黒須亮】

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