新天地で初心キャンプだ。オリックス吉田輝星投手(23)が30日、大阪・舞洲の球団施設で調整。他球団より1日遅い来月2日のキャンプインが迫り、かつての甲子園スターが引き締まった顔で意気込んだ。

「オリックス1年目なので、初キャンプぐらいの意気込みを持ってやりたい。本当に何も分からない。どういう流れで練習するかも分からないという意味では初キャンプ。もう1回、初心を思い出してやりたい」

自主トレでは例年より変化球を多く練習。「去年まで試合でフォークくらいしか使わなかった。結構球種は持ってるんで、ちゃんと使えたらストレートが良くない時にも武器になる」。直球は先日明かしたようにオフ期間での自己最速を更新。2年前に51試合登板も昨季は3試合にとどまった。起用法は先発が有力ながら未定。新しいユニホーム姿でアピールして1軍定着し、4連覇に貢献する。

花粉症にも備える。症状は重いといい「(日本ハム時代は)春先の鎌ケ谷のオープン戦では目を開けられないくらい。サングラスは外せないし、ずっとネックウオーマーして練習してた」。今回キャンプ地の宮崎市清武も山に近く飛散量が多い。スーツケースには緩和させる薬を詰め込む。

この日はブルペンで捕手を座らせて約10球投じた。1軍主体のAグループから球春到来。「傾斜でもうまく投げられるし、体の状態は万全。しっかり仕上げて、1発目の実戦から自分らしく抑えられるよう調整したい」。温暖な宮崎で、丁寧に技術を磨いていく。【大池和幸】

○…オリメン入りなるか!? 吉田は「オリ姫が選ぶバファローズの推しメン(略してオリメン)」の投票ランキング入りには否定的だった。甘いマスクで女性ファンに人気がありそうだが「背が低いので無理です。野球で活躍しないといけない」。昨年ランク1位は山崎と聞き「初めて会ったんですが、めっちゃカッコよかった」と笑顔。キャンプには日焼け止めも持参するが「美意識とか関係なくやらないとまずいです」と肌荒れ対策とのこと。