バレ打法練習中です-。阪神ヨハン・ミエセス外野手(28)が30日、甲子園を訪れキャンプインへ最終調整を行った。打撃練習に時間を割いた助っ人は「みんながしっかりアピールして、去年優勝を勝ち取った。また今年も勝ち取れるように、みんながみんなアピールしていけばいい」と力を込めた。31日にはキャンプインに向けて沖縄入りする。

岡田彰布監督(66)の思いを知ってか知らずか。ミエちゃんは新たな打法に着手していた。「前でさばくというか、前で打つ練習は向こう(ドミニカ共和国)でもしてきた」。今オフ、指揮官はミエセスのパワーを生かすための新打法を提案。NPB最多60本塁打を放った元ヤクルトのバレンティンを例に挙げ、泳ぐような前さばきでボールを捉える打ち方を勧めていた。

バレ打法については「試合でどうか分からないですけど」と試行錯誤中だが、今オフには足を上げない新フォームも試すなど貪欲にチャレンジ。来日2年目のシーズンへ愛されキャラの大砲は、気合十分だ。

愛されキャラの大砲もついに“先輩”になる。新加入したゲラは、米マイナーリーグ時代から対戦相手として知っていた存在。連絡を取り合い、対面したこの日も日本の野球について伝えていた。「少しぐらいは、僕の方が彼より日本のこと知ってると思う。教えてあげたいなって気持ちもあります」。一番教えたい日本語は「ホットイテとか、アッチイケとか」とにやり。「ガンバッテとか。僕が覚えたように、彼もだんだん覚えてくる」。陽気に新しい仲間をサポートしながら、パワー全開のシーズンにする。【磯綾乃】

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