日本ハム万波中正外野手(23)は「今年のキャンプに持ち込んだ自慢の1品」で、鼻も打球も詰まらせない。

1日、沖縄・名護でキャンプイン。チームで唯一、レギュラー当確の主砲は、逆風の中でも50スイングで3本の柵越えを披露した。好コンディションで始動した理由を、選手の本音が飛び出す日刊スポーツのキャンプ恒例企画「お題に答えます」で明かした。

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日本ハム万波が名護に持ち込んだ自慢の一品は、どハマりしているケア用品だ。キャンプイン初日の“お題”を聞くと「野球問わずって、ことですよね」と不敵に笑い明かしてくれた。

万波 えー…、鼻うがいっすね。もうルーティン。絶対やります、鼻うがい。

1月中旬に“鼻うがいデビュー”したばかりだ。昨年、アレルギー検査を行うとハウスダストや花粉症によるアレルギーがあることが発覚。「認識した途端に鼻づまりがひどくなって」と悩んでいた時に、通っていたジムのトレーナーに教えてもらった。

万波 鼻の通り具合と気持ち良さに感動しました。38~40度ぐらいの温度で塩分濃度が適度だと、痛くないです。いや、マジで気持ちいいっすね。鼻詰まりじゃない人には響かないと思います。マジで世界、変わるんで。鼻うがいは、ちょっとハマりましたね。

完全に手放せないアイテムとなり、すぐにネットで注文した。「速攻、アマゾンで。1袋の塩を入れたら、ちょうど(塩分濃度が)9%ぐらいになるもの。それを300個ぐらい買いました。50個入りを6個」と大人買いし、名護に持ち込んだ。朝に1度使用するのが、万波の鼻うがいルーティンだ。

まだ初心者で「インスタに(鼻うがいの動画を)載せたら『鼻うがいプロ』みたいな人が動画をくれて、水道みたいに出ていた。僕はまだまだ…課題だらけです」と苦笑い。それでも鼻通りが良くなり、コンディションも上々。キャンプ初日のフリー打撃は、50スイングで3本の柵越えに終わり「めっちゃ逆風だった。お預けを食らった気分」と消化不良気味だったが「練習してきたことはしっかり出せた」と打撃の課題は少なかった。

キャンプイン前夜に新庄監督からレギュラーとして名前を挙げられた中で、新たな目標は「全試合フル出場。それがレギュラー」。スター選手への王道を、詰まることなく通っていく。【木下大輔】