フルタの教え。ヤクルトOBで元監督の古田敦也氏(58)と真中満氏(53)が沖縄・浦添キャンプの6日、臨時コーチとして参加した。古田氏は、高津監督から「8番打者を何とかしてください」という依頼の下、長岡秀樹内野手に打撃指導。91年に8番打者として首位打者に輝いた同氏はロジックを伝授した。

古田氏 自分の話ですけど、実は8番バッターって特殊で、次のバッターがピッチャーなんで、相手のキャッチャーがどういうこと考えて、例えばピッチャーと勝負するのか、自分と勝負をするのかとか、ピッチャーのところに代打の切り札が出てきたら、俺と勝負するかなとか。結構わかりやすいシチュエーションって出てくるんですよね。僕はキャッチャーやってるから、相手の気持ちを思いながら打席立ってたら、狙い球を絞りやすかった。

5年目の長岡は主に8番を務め、22年に139試合出場で打率2割4分1厘と一気に頭角を現した。昨季は135試合で同2割2分7厘。同氏は「彼はまだ若い。一生懸命やってるんですけど、それ以外に相手の都合を考えながら、思いながら打ったら、もうちょっと絶対狙い球って絞りやすいですよって。本人は『いや、あんまり考えてなかったです』って言うからお前考えてなくて、2割4分打てるんだったら、考えたら3割打てるよって言ったら『打てると思います』って言ってましたから、ちょっと期待してください」と笑った。

阪神も「8番・木浪」が昨季127試合で打率2割6分7厘と優勝の原動力となった。捕手の頭を培いが新たな景色を見つめる。【栗田尚樹】

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