連覇ヘバッテリーシャッフルよ! 阪神岡田彰布監督(66)が、昨季とは異なるバッテリーの組み合わせをキャンプ実戦でテストする方針を明かした。すでに梅野隆太郎捕手(32)、坂本誠志郎捕手(30)の併用を明言しているが、新たな可能性を求めて、昨季できあがったバッテリーを1度リセットする。

「村上とか大竹とか梅野にかぶらすよ。そんなん当たり前やんか。はっきり言うて、1回も投げてないからな、公式戦では。オープン戦では1回組ませなアカンと思ってるよ」。昨季、村上と大竹が先発した試合でマスクをかぶったのはすべて坂本だった。そのココロは? 実は就任1年目で手探りの中、2人の女房役を見て岡田監督はある「決め事」をつくっていたという。

「基本的に俺は、コントロールがいいピッチャーを坂本で行こうと思ってたんよ。球威のあるボールで大胆に行くのは梅野がええんかなと。それは俺の勝手な判断やからな。どっかではっきり決め事をつくっておかんと。迷ってしまうやんか」

相性やタイプを把握した2年目の今年は、1度大胆にシャッフルし、より相性抜群のコンビを探す。村上-梅野、大竹-梅野をはじめ、才木-坂本、西勇-坂本なども試していく。

梅野は8年連続開幕マスクを務めているが、昨季は8月に死球を受けて骨折離脱。岡田監督の考えを伝え聞くと「自分が決めることじゃない。全員に同じように自分もしていくつもり」ときりり。リーグ優勝や日本一のマスクを任された坂本は「誰と組もうが、結果も内容も伴わないといけない」と表情を引き締めた。

指揮官は「去年の逆になるかも分からへんやん。そんなん何が起きるか分からへんねんから」とにやり。王者として迎えるシーズンも守りに入らない。【磯綾乃】

◆昨季の先発バッテリー 開幕捕手の梅野が8月13日ヤクルト戦を最後に離脱するまで、投手と捕手のペアが固定されていた。この間に才木先発の全15試合、西勇の全13試合で梅野がスタメン。一方の坂本は村上の全15試合、大竹の全14試合でマスクをかぶるなど、捕手2人の使い分けは明確だった。梅野が戦列を離れると、坂本が正捕手に固定され、シーズン終盤の39試合中35試合でスタメン出場。その他長坂が3試合、栄枝が1試合先発した。

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