疲れていてもパパは頑張ります。北海道七飯町出身の日本ハム鍵谷陽平投手(32)が、15日のDeNAとの練習試合(宜野湾)で、復帰後初の対外試合に臨む。14日のバレンタインデーには、沖縄に遊びに来ている夫人と3歳になる長女から恒例の“ラブレター”とプレゼントが贈られる予定。育成契約での加入も、家族の応援を励みにアピールし、1日でも早い支配下登録を目指す。

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鍵谷が愛娘のエールを、力に変える。13日、2軍キャンプ地の沖縄・国頭では、メディシンボールを使ったトレーニングや走り込みなどで体にむちを打った。日本ハム復帰後、初の対外試合での登板に向け「その日できることをしっかりやらなきゃいけないなと思いますし、その中で、しっかり結果も残さないといけない」と気を引き締めた。

最強の応援隊長がついている。現在、夫人と3歳の長女も沖縄滞在中で、この日のランチタイム後には「パパ~」と駆け寄られ、練習中は真剣だった表情が一瞬、ほころんだ。14日はバレンタインデーで「ここ数年は、娘が奥さんと一緒にお菓子と手紙をくれて」。たくさんの色で彩られる娘からパパへの“ラブレター”は「落書きなんですけど。うれしいですよね」。気持ちのこもったメッセージが、大きなエネルギー源になる。

育成契約での加入とあり、昨季までと立場は変わった。2軍キャンプに加わりトレーニングを重ねながら既に2試合に登板。「この時期に3試合目っていうのが結構、久しぶり。(昨季までは)キャンプ終盤から実戦に入ってという感じなので。疲れはあります」。その中で、微弱電流を手足に流し、ミトコンドリアを活性化させ疲労回復させる機械を持ち込むなどして、対応を続けている。

すべては愛する家族のためだ。「家族あっての仕事ですし。どんな状況であろうと仕事を頑張るのは当たり前ですけど、家族も大事なので。開幕までに支配下というのは常に目指してます。あとは球団が判断すること」。ここまで紅白戦2戦で各1イニング投げ、いずれも2安打1四球。「まずはちゃんとストレートを投げないと」。ハードなトレーニングに耐えながら、マウンドでも結果を残し続ける。【永野高輔】