ルーキーが力強い投球を見せた。ロッテのドラフト2位の大谷輝龍(ひかる)投手(23=日本海L・富山)がDeNA戦で、5番手で7回に登板。1回を投げ無安打1失点(自責0)、1四球1奪三振だった。

リベンジ登板だった。初の対外試合登板となった3日前の15日ヤクルト戦では本塁打を浴びるなどプロの洗礼を受けた。この日は先頭打者を二ゴロにで打ち取るも、味方失策と四球で走者を出すと、さらにボークで進塁を許し1死二、三塁。それでも「前は入りが悪かったっていうのがあったので、今回は初球真ん中でもいいから、先にストライクとるように意識しました」と前回の反省を生かし落ち着いていた。

DeNA石上に対し、初球、空振りを奪うと3球目には最速154キロを計測。高いバウンドの投ゴロに抑え、三塁走者の生還は許したが、相手をねじ伏せた。続く林にも153キロを投じるなど、最後はスライダーで空振り三振に仕留め、この回を締めた。17球中3球を150キロ超えの得意の直球で勝負。「強度もそうですし、質だったり全体的なコントロールもそうですし、それが球速に出てたんじゃないかな」と2度目の登板を振り返った。

吉井監督も「背番号の数ほど課題はあると思うので、いろいろ細かいところでうまくなってほしい」と期待する右腕は着実に成長している。【星夏穂】

<大谷輝龍(おおたに・ひかる)アラカルト>

◆生年月日 2000年7月11日(23歳=石川県出身)

◆サイズ 180センチ、81キロ

◆投打 右投げ、右打ち

◆出身校と経歴 小松大谷-JFE東日本-伏木海陸運送-日本海L・富山

◆ドラフト年度・順位 23年2位

◆契約金・今季年俸 7000万/1200万 ※金額は推定

◆血液型 A

◆寸評 最速159キロの速球派右腕。体の軸を意識したトレーニングを取り入れ、独立リーグの1年間で球速は5キロアップした。ルーキー最年長に対し吉井監督は「ロッテにも大谷くんがきてくれた」と期待する。

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