オリックスにFA加入した西川龍馬外野手(29)が、移籍後初実戦で初安打を奏でた。宮崎春季キャンプ第4クール最終日に実施された紅白戦に、白組の「2番左翼」で出場。初回1死からは中飛、3回先頭では二ゴロに倒れたが、5回無死一塁で育成右腕中田の高めのストレート系の球を上からたたいて引っ張り、華麗に右前に運んだ。「3打席も立てましたし、空振りがなかったのもよかった」と手応えを示した。

日替わりオーダーで臨む中嶋オリックスにとって、組み合わせの幅をさらに広げるピースとなりそうだ。この日の「2番」での起用について指揮官は「いっぱい(打席に)立たせたいとかあるじゃないですか。今日の打順は関係ないです」と説明。ただ、西川は昨季広島では1~5番をこなしただけに、「ナカジマジック」にはうってつけの存在となりそう。バットコントロールの技術も高く、つなぎ役もこなせるだけに「2番西川」もオプションの1つとして十分にあり得る。

新天地の強力打線を肌で感じた。紅白戦には主力組がそろって出場。白組は3番紅林、4番森、5番頓宮、6番杉本、紅組は2番宗、3番中川、4番トーマス、5番セデーニョと並んだ。西川は「切れ目がないというか、みんな雰囲気がある。だから強い」とうなずき、「シーズンでまたいろんな(打線の)つながりが出てくればいいかな」とその一翼を担う意気込みだ。

リーグ4連覇へ得点力アップは必要不可欠。新戦力として加わった球界屈指のバットマンの起用法から、目が離せない。【古財稜明】

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