楽天早川隆久投手(25)が、開幕投手へ1歩前進した。練習試合ロッテ戦(糸満)に先発し、3回を3安打無四球無失点。21日の練習で青山投手コーチから握りを学んだフォークを実戦で早速試し「フォークというよりスプリットとかツーシーム系に近い感じの軌道で、何球かファウルを取れましたし、そのボールに関しては手応えはありました」とうなずいた。

毎回、得点圏に走者を背負う苦しい展開も粘った。初回1死二塁で3番愛斗を外角チェンジアップで空振り三振。3回2死二塁では4番山口を外角カットボールで三ゴロに封じた。納得のいく直球は「1球ぐらいしかなかった」と言うが、フォーク以外にも変化球がさえた。

次回登板は3月1日広島戦(倉敷)で、5イニングを投げる予定だ。今季初実戦の17日阪神戦(宜野座)は2回無安打無失点。この日を含め2試合で計5回無失点と順調な仕上がりを見せる。

開幕投手について、永井投手コーチは「(早川は)有力候補の1人だと思う。ただ、荘司のボールもいいですし、競わせていきながら、お互いにレベルアップできたら」と若き2人の争いを期待。好投を続ける4年目左腕が、少しずつ大役に近づく。【山田愛斗】

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