“仲介業”ならお任せあれ。DeNA投手陣のムードメーカー上茶谷大河投手(27)が、宜野湾キャンプで時間をともにした投手陣の新戦力7投手をユーモア全開で紹介した。持ち前のコミュニケーション力でチームに迎え入れ、緊張する新戦力をチームになじませるために全面協力。上茶谷を通して、新戦力7投手の素顔に潜入した。【小早川宗一郎】

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■森唯斗

ソフトバンクから加入した森唯は加入前から上茶谷と“騒動”に発展した。入団前のファンフェスティバルから上茶谷が誇張モノマネを披露し、森唯は「早く会いたい」と対面を熱望。激怒か? と思わせる大茶番で対面前から盛り上げたが、キャンプ中は大の仲良し。毎日キャッチボールして心を通わせ、夜は食事に出かけ「彼のおかげで順調に来られてます」と森唯が感謝するほどだった。

上茶谷 怖い顔とは裏腹に本当に優しくて。それに限ります。キャンプ中は僕が相手してあげてたのでなじめたんじゃないかなと。

■アンドレ・ジャクソン

髪形とヒゲが特徴的なアンドレ・ジャクソン投手(27=パイレーツ)には日本語を介して交流する。謎の日本語の趣味? を持ち合わせているようで…

上茶谷 ジャクソンは面白くて、日常会話じゃなくて公共の場で使える日本語を覚えてくる。「ヤサシイヒト」「ヤサシイベンゴシ」とか。普段の会話で使う言葉とかはダメらしいです。

■ローワン・ウィック

セットアッパー候補の新外国人ローワン・ウィック投手(31=ブルージェイズ3A)とはすでにマブダチのようだ。

上茶谷 ブラザーみたいな。日本語教えたら覚えてくれますしね。打たれて落ち込んだ姿はちょっとかわいかったです。

■中川颯

オリックスから戦力外通告を受けて加入したアンダースロー右腕・中川颯には、野球への知識に刺激を受ける。

上茶谷 野球のことをめちゃくちゃ考えてて、僕も逆に勉強させてもらってます。外面は爽やかですけど中身は結構ふざけたりする感じなので、こちら側よりというか。仲良くさせてもらってます。

■松本凌人

ドラフト2位ルーキーの松本凌人投手(22=名城大)には新人離れした立ち振る舞いに感心する。

上茶谷 度会もそうですけど、素を出してくるのが早かったので、僕としてはやりやすいですね。このまま伸び伸びやっていってほしい。上の先輩にもツッコんでいったりするんで、強気なメンタルを持ってるなと思いますよ。

■アンソニー・ケイ

キャンプに遅れて合流したアンソニー・ケイ投手(28=メッツ)との関係構築は、上茶谷的にはまだ課題を残す。

上茶谷 英語でしゃべるんですけど、聞き取りやすくゆっくりしゃべってくれて優しいなと。まあまだこれからですね。

■佐々木千隼

現役ドラフトでロッテから加入した佐々木へは、仲の良さをうかがわせる愛称とひと言にとどめた。

上茶谷 さっさんは髪の毛が直毛です。茶髪の直毛。呼び名はさっさん。以上です(笑い)。

 

新戦力の加入は同時に上茶谷本人の立場も脅かされることになる。歓迎しつつも負ける気はない。

上茶谷 新戦力は多いですし、アピールしていかないといけない。仲良くしつつも負けないようにやっていきたいです。