楽天早川隆久投手(25)がプロ4年目で初めて開幕投手を務めることが28日、決まった。「喜びというよりは使命感が強い。そういう刺激の中でできるのは、自分の中でも良い経験になる」と気を引き締めた。左腕の開幕投手は球団史上初。創設20周年という節目のスタートダッシュを、将来のエース候補に任された。

予想していなかった。この日監督室で大役を伝えられたが、呼び出された理由は今江監督の家族関連だったという。「過去にも何回か、そういう話を受けていたので、心の準備ができていなくて差された。顔に出なくて良かった」と苦笑い。それでも練習前の円陣。指揮官からチームに向けて伝えられると、早川は「今年開幕を務めるということで光栄に思う。開幕から良いスタートが切れるように頑張るのでよろしくお願いします」と決意表明した。

2月は練習試合2試合に先発登板し、計5イニングを投げて3安打無失点と安定。今後は3月1日のオープン戦広島戦(倉敷)に登板予定で、開幕に向けて最善の準備をしていく。「勢いづけられるようなピッチングもだが、チームの顔として投げるという面では完投、完封を目指してやっていきたい」。11年ぶり日本一への躍進が、早川の1球から始まる。【相沢孔志】

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