昨季日本一の岡田阪神が、まさかのオープン戦5連敗発進となった。矢野監督時代の19年以来。4回に3点を先制するも、3番手及川が日本ハム打線に捕まった。

7回に4安打と2四球で一気に5失点。今春実戦は3試合7イニングを無失点と好投していた左腕に課題が残った。岡田監督は「セットでな、クイックとかそういう精度を上げなアカンわな」とバッサリ。走者がなしか、ありかで投球のギャップが「大きすぎる」と指摘。クイックで投球すると「コントロールも悪なる、球威もなくなる」。さらに「そのへんはやっぱりクリアせんと、なかなか1軍ではな、長いイニングしんどいよな」と求めた。

左腕は「毎試合、毎試合アピールしなきゃいけない立場。そこはプラスかマイナスかって言われたらマイナスですね」と反省しきりだった。5日からは甲子園でのオープン戦が始まるが、村上ら開幕ローテーション候補の投手の登板が重なるため、及川は鳴尾浜での2軍教育リーグへ回る可能性もある。貴重な先発候補のサウスポー。課題を克服し、浮上のきっかけをつかむ。【中野椋】

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