ライトもいけるで! オリックス西川龍馬外野手(29)が2年ぶりに右翼でスタメン出場した。広島時代の22年4月5日の巨人戦以来。「危なっかしかったけど、捕れて良かった」。2回は右翼線のクッションボールを処理し、3回はヤクルト西川の大きな飛球を追走して好捕。無難に3度の守備機会をこなした。

チーム全体を見渡し、オプションの幅を広げるテストだった。首脳陣の中で、FA加入した西川の右翼適性が話題に。中嶋監督は「ヘッドが『行けますよ』と言ったので。これ大々的に書いてください。ヘッドが言いました」と水本ヘッドコーチの発案だと強調。西川を広島時代から知る同ヘッドは意図を明かした。

「カープでも守ってないことはない。外野手は誰で行くのか選択肢がたくさんある。いろんなところが守れたら、いろんな人がDHで回せる。ラオウとか(新外国人)トーマスとか」。打線も含め、さまざまなメリットが生まれそうだ。

その西川は3回の打席、無死一塁で適時二塁打。ヤフーレの外角の変化球にやや崩されながらも右中間を割った。これがオープン戦初タイムリー。指揮官も「本当にいい打球。内容が非常にいい」と絶賛した。西川は「センターは全然大丈夫」と中堅にも意欲的。攻守に4連覇のキーマンとなりそうだ。【大池和幸】

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