阪神が接戦を制し、オープン戦10試合目で初勝利を挙げた。球団ワースト記録となるオープン戦開幕9連敗を喫していたが、10戦全敗はなんとか阻止した。

先発伊藤将司投手(27)が、好投で周囲を安心させた。オープン戦は2試合連続で失点中だったが、この日は地元千葉での凱旋(がいせん)登板で5回無失点。許した安打は2本のみで、ロッテ打線に三塁を踏ませない投球だった。このまま順調なら開幕2カード目第2戦の4月3日DeNA戦(京セラドーム大阪)での先発が有力。完璧な内容で視界良好だ。

2番手村上頌樹投手(25)は6回から登板。前日12日に先発予定も、雨天中止となりスライドでの出番だった。6回に角中に適時打を浴びて同点に追いつかれるも、その後は立て直した。こちらは4月2日のDeNA戦の先発マウンドを託される方針。強風のZOZOマリンスタジアムで順調にステップを踏んだ。週初めのマウンドを託される方針の「火曜日の男」と「水曜日の男」に死角はない。

打線は3回に近本光司外野手(29)が適時三塁打を放ち先制。同点となった7回には、ヨハン・ミエセス外野手(28)が相手左翼のグラブをはじくラッキーな適時打を放って勝ち越した。近本の適時打で追加点。8回にも相手ミスが絡み、得点に成功した。

チームは3月初勝利。対外試合勝利は、春季キャンプ期間中の2月20日韓国サムスン戦(沖縄・宜野座)以来となった。

15日からはバンテリンドーム→ペイペイドーム→京セラドーム大阪と屋内球場でのゲーム。開幕までの最終調整に入る前に、岡田阪神が1勝をつかんだ。

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