阪神佐藤輝明内野手(25)が“滑り込み”で、バースデーに華を添える一打を放った。

4打席凡退で迎えた9回2死満塁。ロッテ益田から中前2点適時打を放ち、25歳の誕生日に16打席ぶりの安打を決めた。オープン戦初勝利も後押しするダメ押し打。真ん中付近のシンカーを捉え「甘い球だったので、しっかり打ててよかった」とうなずいた。

第1打席ではスタンドからバースデーソングが演奏され「うれしかったです」。左翼スタンドの虎党を中心にスタジアムには大きな拍手が広がり、大砲にもしっかり届いていた。24歳はリーグ優勝、日本一と頂点を極めた1年。25歳の抱負も「結果を残して最後に喜べるように頑張りたいと思います」と力強い。

岡田監督は試合後、「まあ別に、代えようかなと思ってたけど、お前」と凡退の連続に途中交代の可能性もあったと苦笑い。駆け込みでHランプをともしたものの、オープン戦は打率1割4分3厘。指揮官は低調ぶりに「分からへんで、そら開幕はお前、そら分からへんで」と開幕スタメンは安泰でないと引き締めたが、それも期待の裏返しだろう。プロ4年目。25歳のスタートに慢心はない。【中野椋】

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