開幕2戦目は任せろ! 日本ハム加藤貴之投手は6回6安打1失点。3奪三振で無四球と好投し、先発指名されている3月30日ロッテ戦(ZOZOマリン)へ、仕上がりの良さをアピールした。6回71球を投げボール球はわずか22球。ストライク率69%の内容に「(捕手の伏見)寅威さんの配球の通りに投げられた。いい緊張感の中で投げられたので良かった」と手応えを口にした。

4回1死一、三塁のピンチでは、近くに転がった打球をあえてスルー。「捕っても良かったですけど、芝で打球も死ぬと思ったし、ショートもいると思ったので」と、遊併殺に仕留めた。本拠地の特性も踏まえたプレーで、巨人の主力をしっかり抑えた。

新庄監督も安心だ。「言うことないでしょう。こういう勝ち方、最高っすね。初回、2回に点を取って守り勝つ。先発ピッチャーが6回。後ろがだいぶ厚くなっているんで、これで勝てる野球ができたら、すごく乗っていけそうな雰囲気がつくれていくと思います」と喜んだ。

登板時の場内アナウンスで加藤貴が大型ビジョンに映し出されると、「2戦目は任せろ」と言わんばかりに、左手の人さし指と中指を挙げ、Vサイン風のポーズを披露した。昨季は新球場開幕戦先発を託されたが、今季は2戦目。気持ちに余裕があるか問われると「はい、そうっすね」。1年前、大きなプレッシャーを背負いマウンドに上がった左のエースに今、怖いものはない。【永野高輔】

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