打球角度ヨシ! 6番右翼で出場した阪神森下翔太外野手(23)が出場4試合連続となる二塁打を放った。4回、先発メヒアの内角寄り148キロ直球を強振。「真っすぐ、スライダー中心の投手なので。どちらかに張ってやりました」と狙って打席に入った。カウント1-1から振り抜いたバットは、背中に付きそうな勢いのフルスイング。左翼線にライナーで運び、悠々二塁へ到達した。

「あそこ(内角)をしっかりさばけるように練習をしてきたので。もっともっと打ち返せるようにしていきたい」

12球団トップを走る、オープン戦5本目の二塁打。今春キャンプから口にしていた課題が「打球の角度」だった。左飛に倒れた2回の第1打席も鋭い打球の凡退。15日中日戦では、広いバンテリンドームの中堅フェンスを直撃する二塁打も放った。高弾道の打球が増加。本人も「試合になると自然と(打球が)上がっています」と手応えを口にした。

「長打力が持ち味でもあるので、長打を打てたらチームにとってもプラスだと思うので、これからどんどん打っていきたい」

開幕戦の舞台は狭い東京ドーム。勝利を決定付ける1発にも期待が膨らむ。

前日16日の同戦は欠場。スタメン復帰してすぐに結果を出し、出場6試合連続となる安打だ。それでも好機で回った6、8回はともに凡退。8回には自打球を左足首に当てる場面もあったが、問題はなさそう。「毎試合毎試合、課題が出ている。オープン戦のうちに課題が出ているのはプラスに考えたい」と反省も忘れずに進む。

開幕まで、残すは5試合。理想の打撃に近づいているかと問われると「まだですね。まだ練習して、頑張ります」と慢心はない。ギリギリまで形を模索し、ベストな状態で3・29に向かう。【波部俊之介】