中日の開幕二遊間が、二塁・田中幹也内野手(23)、遊撃は育成契約のクリスチャン・ロドリゲス内野手(21=キューバリーグ)に決まった。楽天戦後、開幕二遊間は先発した2人で決めたかと問われ、立浪和義監督(54)が「そうですね。2人は守れる選手」と即答した。

「2番二塁」で先発した2年目の田中は2安打1四球。3回に内野安打で出塁し、次打者・高橋周の初球でオープン戦初盗塁を決めた。キューバリーグから育成契約で今季加入したロドリゲスは「8番遊撃」で出て2打数無安打。ただここまで守備では安定感を見せ、3回2死二塁では茂木の三遊間への深い当たりを好捕し、ノーバウンドで一塁に送球した。

田中は昨季オープン戦で右肩を脱臼して手術を受け、リハビリに多くの時間を費やした。立浪監督は「村松も守備が良くなってきている。(田中とロドリゲスの)2人もずっと出られるかというと、そうじゃない状況。守れるスタメンは作っていかないといけない」と説明。2人のほかに、山本泰寛内野手(30)、ドラフト3位の辻本倫太郎内野手(22=仙台大)を控えさせ、開幕に向かっていく。

育成のロドリゲスに関して、立浪監督は試合後、加藤球団本部長らと話し合い、同本部長は「開幕1軍登録の締め切りに間に合うように支配下にする予定」と話した。オープン戦残り3試合で故障などなければ、支配下登録の手続きを進める。

チームは4連勝でオープン戦の勝率5割以上も確定した。「ここ(バンテリンドーム)でやるときは、点が取れない中で守り勝つことはやっていかないといけない。取れるアウトをしっかり取れるような選手は優先的に使っていく」。最下位からの反攻を支える二遊間が固まった。【伊東大介】

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