阪神森下翔太外野手(23)が、20日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で右足首付近を痛めていたことが分かった。21日に甲子園室内で行われた全体練習に参加せず、完全別メニュー調整。開幕右翼に当確をともしているが、8試合連続安打と好調な3番候補が不在となれば大きな痛手だ。近日中に病院を受診する予定。開幕前ラスト3番勝負に突入する22日のオリックス戦(京セラドーム大阪)の出場も不透明な状況だ。

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甲子園の室内練習場で行われた1軍全体練習に、森下の姿はなかった。クラブハウス内でバイクマシンをこぐなど、完全別メニューで調整。20日の敵地ソフトバンク戦で東浜から快音を響かせて8試合連続安打をマークしたが、右翼守備の際に、右足首付近を負傷していたことが判明した。

この日の練習後、平田ヘッドコーチは「昨日のゲームでちょっとね。足を負傷したので」と明かした。同戦は2打席立ち、6回の攻撃で代打を送られたが、試合後は歩きながら普段通りに取材に応じていた。同コーチは「昨日も歩いて帰ってきているでしょ。診断によってだと思うけど、まあ大丈夫だと思うよ」と軽傷の見立てを示した。

ただ、3番の最有力候補が29日の開幕巨人戦(東京ドーム)に間に合わないとなれば、チームにとっては大きな痛手になる。コンディションに問題がなければ右翼での開幕スタメンは確実。近日中に病院を受診する予定だが、軽傷の診断を祈るしかない。22日のオリックス戦(京セラドーム大阪)の出場については「それは分からん。明日の状態を見ないと」と慎重を期す方針。診断結果が重くなくても、大事をとって欠場する可能性もある。

プロ2年目の滑り出しは順調だった。2月のキャンプでは安打量産型の「ピート・ローズ型」の新バットを使用するなど、進化を目指して進行錯誤。岡田監督からは打球が上がらない点を指摘されていたが、19日のソフトバンク戦で待望の24年1号を放った。オープン戦打率は3割1分1厘と好調で、本人も「いい形で打てているので変えずにいきたい」と手応え。昨シーズン対右腕に2割5分だった打率も今オープン戦は3割4分3厘と1割近くも上げ、開幕戸郷撃ちへの期待が高まる矢先のアクシデントだった。

開幕まであと1週間。リーグ連覇を目指す虎に心配なニュースが飛び込んできた。1日も早い回復を待ちたい。

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