トレードでソフトバンクに新加入したアダム・ウォーカー外野手(32)が、オープン戦単独トップの4号ソロを放った。0-0の7回。5番栗原の先制ソロの直後だ。ペイペイドームが歓喜に沸く中、次打者の6番ウォーカーも続いた。広島矢崎の浮いたフォークを左翼席中段へ。栗原との連弾に「感触は良かったですし、その前にクリ(栗原)が打っていたので。2者連続っていうのは気持ちがいいですよね」とご機嫌だ。

FA加入した山川とともに待望の右の大砲だ。昨季は助っ人外国人の合計本塁打はアストゥディーヨの1本だけ。巨人時代の2年間で29本塁打を記録したウォーカーへの期待は大きく、オープン戦から“キング”に君臨して応えている。

「どんな時でも1番にいるっていうのはすごく気持ちがいいね。自分でもそのポテンシャルは持っていると思う」

移籍1号が出た12日の古巣巨人戦(鹿児島・平和リース)から9戦4発。開幕に向けて調子は上向きで「ここからまたもう1つ上げて。最終コーナーを回ったところだと思うので、開幕戦に向けてしっかり状態を上げて、チームの勝ちに貢献できるようにやっていきたいね」と引き締めた。

開幕戦でDHでの起用を明言している小久保裕紀監督(52)も「あのくらいやってくれれば十分です」と満足顔。打線の中心になる柳田、山川、近藤に次ぐパワーヒッターとして、非常に心強い存在だ。オープン戦は、ウォーカーの4発を筆頭に2位で山川と栗原が3発ずつで並ぶなど、鷹勢が上位を独占。16本塁打も12球団トップで、破壊力を増した攻撃布陣ができ上がってきた。

「勝つために、優勝するためにホークスに来ています。開幕戦はそれに向けた最初の1歩、最初の1勝目の日。常にチームとして勝ちたいっていう気持ちでやっています」

本塁打ランキングの一番上、ウォーカーの名前が何とも頼もしい。【只松憲】

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