さあ、本拠地開幕だ。ソフトバンク大関友久投手(26)が、4月2日ロッテ戦に先発する。

当初は和田毅投手(43)が先発に内定していたが、左手のマメの影響などを考慮されて3月27日に緊急回避。昨年の開幕投手である大関がペイペイドームの初陣を託された。2戦目は東浜巨投手(33)、3戦目は大津亮介投手(25)が先発予定。大勢のタカ党の前で今季初の同一カード3連勝を目指す。

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大関が再び“大役”に挑む。昨季はペイペイドームで自身初の開幕投手を務め、ロッテ相手に7回2安打無失点。育成出身左腕では史上初となる開幕戦の勝利投手に輝いた。今季は開幕4戦目ではあるが、2日の本拠地初陣。相手は同じロッテだ。前日調整を終え「とにかくいいピッチングができるようにベストを尽くしたい」と引き締めた。

2日は当初、ベテラン和田が先発予定だった。春季キャンプ中に小久保監督が明言。しかし左手にできたマメの影響により、開幕2日前の3月27日に緊急回避することが決まっていた。同時に大関が代役に回ることが決定。大関は「いろんな人の思いをしっかり背負いながら。気負うわけではないですけど、集中して投げたい」と話した。和田の無念を晴らすべく、大関がペイペイドームの真っさらなマウンドに立つ。

ロッテ戦は先発に限ると通算7試合で防御率2・40の好相性。22年5月7日に記録したプロ初完封もロッテが相手だった。カモメキラーの大関は「何回も対戦しているチームですけど、また変わってくる部分があるのは当たり前」と意に介さないが「その中で自分も変わってます」と胸を張った。変わった部分を問われると「ちょっとそこはあの…今は(言えない)。見ていただければ」とけむに巻いた。

開幕前の最後の実戦登板は3月23日の広島戦。ファームでの登板をはさまずに中9日で本番に挑む。「トレーニングの量を増やしたり、ランニングを調整したり。負荷を調整してきました」と準備は万全。倉野1軍投手コーチも「順調です。大関に関しては何回も言いますけど、どんな条件とか環境でも対応できるタフさがあるので」と改めて信頼を寄せた。

2戦目はオープン戦で15回1/3を無失点だった絶好調の東浜、3戦目は先発転向1年目の大津が先発する。本拠地初陣は17年から7連勝中。大関が先陣を切って勝利のバトンをつなぐ。【只松憲】

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