<ヤクルト3-4阪神>◇6日◇神宮

阪神大竹耕太郎投手(28)が今季初勝利を挙げた。ヤクルト相手に6回5安打2失点の粘投。1月に左肩のガングリオン(腫瘤)の除去手術を受けて出遅れたが、今季2度目の先発でしっかり勝ち切った。

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大竹の癒やしは「お香」だ。交感神経の活動を沈静化させ、リラックス効果がある。今春キャンプにも持ち込むほどの日課で、夜にお香をたいて疲れた体をリフレッシュしている。五感の中の普段使わない部分を意識的に研ぎ澄ますことを心がけ、嗅覚にはお香が欠かせないアイテムになっている。

リフレッシュ以外の効果もあった。お香の炎の揺れを見る時間が増えた分、睡眠前にスマホを見る時間が減ったという。「状態は良いです」とすっきり。寝る前に脳も休まり、良質な睡眠にもつながっているようだ。大竹から誕生日プレゼントにお香をもらったことがある木浪も、自らのリラックス方法の1つにしている。お香に瞑想(めいそう)。自分の心と向き合い、タフな精神力を保っている。【阪神担当=村松万里子】