ソフトバンクが今季初のサヨナラ負けを喫し、4連勝を逃した。打線が2桁11安打を放ちながらも、好機であと1本が出ず。小久保裕紀監督(52)は「そこやん。どう考えても。俺が守ってたら、こんな展開は野手のせいやから、打たれることなんか気にせず、(甲斐)拓也のミットめがけて思い切り投げろって(沢柳に)言うだけなんで」と怒り口調で球場を後にした。

走者を出すが、ホームは遠かった。初回1死一、二塁の先制機。4番山川を迎えるも、止めたバットに当たっての投ゴロ併殺に倒れた。2回1死一、二塁では海野が二ゴロ併殺。3回に柳田の2点適時打で先手を取るも、4回までで8安打2得点と攻めきれない。

6回に同点とされ、7回以降は毎回得点圏に走者を進めた。だが、勝ち越せない。8回1死一、二塁で山川が空振り三振。その後、近藤の右前打で満塁とするも、栗原は二ゴロに終わった。

山川は2試合連続で4打数無安打。まだシーズン序盤とはいえ、打率1割7分6厘、1本塁打、5打点と低空飛行が続く。指揮官は「どっちに転んでもおかしくない展開。最後に向こう(楽天)に1本出たってだけの試合なので」と淡々と振り返った。

この日は敗れたが、開幕から3カード連続で勝ち越し。6勝3敗で貯金3と、西武と並んで首位をキープする。小久保監督は「今日だけの試合じゃないので」とサラリ。気持ちを切り替え、日本ハムとの次戦9日(リブワーク藤崎台)、11日(北九州)の変則2連戦に臨む。【佐藤究】

▽ソフトバンク・スチュワート(先発で6回途中2失点の内容に)「粘り強く投げることができたと思います。6回裏を無失点で最後まで投げきることができれば一番よかった」

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