ソフトバンク有原航平投手(31)が、9日に熊本・リブワーク藤崎台で行われる日本ハム戦で古巣と初対決する。

地方球場での登板は日本ハム時代の19年以来5年ぶりで、日本球界復帰後は初めて。開幕投手を務めた3月29日オリックス戦で7回途中1失点で今季1勝目を挙げており、中10日と休養は十分だ。8日は福岡・筑後市のファーム施設で投手練習に参加した。

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有原が、火の国・熊本での初登板に向けて気を引き締めた。「初めてなので、球場に行ってしっかり雰囲気を確認したい。どこでもやることは変わらないと思うので、とにかく頑張りたいです」。リブワーク藤崎台のバックスクリーン左には、樹齢1000年とも言われる7本のクスノキが茂っている。中堅から左中間まで広がる国の天然記念物だ。自然豊かな熊本で、好投を誓う。

今年はソフトバンク移籍2年目。昨季は古巣日本ハム戦の登板が1度もなかった。「知ってる選手もいますけど、僕がいた時とはかなり選手も変わっている。しっかり1人1人を研究して、データを見て抑えていきたい気持ちだけです」。早大から14年ドラフト1位で入団し、メジャー挑戦前の20年まで在籍。「本当にいつも通り」と落ち着いた口調ながら「敵チームなのでしっかりやりたい」と“再会”を心待ちにした。

地方球場での登板は19年7月17日に北九州でソフトバンク戦に投げて以来、5年ぶり。日本球界復帰後は初めてになる。同戦は8回2安打無失点の好投。地方での通算成績は10試合で5勝5敗、防御率3・30という成績だ。「(古巣戦は)初めてですし、場所も熊本なので。本当に変な感じはないというか、自然に入れると思います」。チームとしても当地は4連勝中。有原が勝利のバトンをつなぐ。

3月29日、オリックスとの開幕戦では7回途中1失点で今季初勝利を挙げた。翌日に登録抹消され、中10日で休養は十分。「しっかり練習をする時間ももらえた。続けてきたこと、基礎的なことを見直してきたので、前回よりいい投球をしたいです」。8日は投手練習に参加し、キャッチボールなどで調整。開幕9試合で6勝3敗、西武と並んで首位に立つソフトバンクが、有原でさらに勢いをつける。【只松憲】

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