中日松葉貴大投手(33)が「ドーム限定5回まで」のリミッターを解除し、10日のDeNA戦(横浜)に今季初先発する。2年ぶりの4連勝に向け、先発陣は8日はナゴヤ球場で調整。2軍戦3試合に登板し、2勝、防御率0・56と準備してきた左腕も満を持して合流した。

「もうリミッター解除ですよ。行けるとこまで。5回のリミットは解除してもらう」。投手練習に立ち会った大塚投手コーチは開口一番、ベテラン左腕への信頼を口にした。屋外球場で6回以上のゲームメークを厳命。大塚コーチ命名の<1>テンポ<2>ストライク先行<3>ゴロアウトの「松葉の3カ条」を達成しての今季初勝利に期待した。

立浪監督は22年の就任初年度から、松葉をドーム限定、5回までの制限をつけ、先発として起用。22年は19戦6勝と結果を残した。昨季は試合を作ったが、11戦で1勝止まり。松葉は「1軍投手はみんな結果を出している。出番が回ってきたけど、数少ないチャンス。モノにしたい」と意気込んだ。

2軍での2勝は、ともに7回を投げきった。中日移籍後、先発で6イニングを超えて投げたのは4試合。「去年までより体幹がしっかり入っている形で投げて行けている。昨年より制球が良く、いろんな球を操れている」。12年目左腕が自信をのぞかせた。【伊東大介】

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