楽天の3年目右腕、西垣雅矢投手(24)がプロ初勝利を挙げた。

同点の9回に4番手で登板。オリックス紅林を152キロの直球で空振り三振に仕留めると、続く西川は中飛、西野は変化球で遊ゴロに打ち取った。14球で3者凡退とリズムよく流れを引き寄せ、延長10回の勝ち越しにつなげた。「リリーフなんでホールドのことを考えるので、初勝利って言われてもぱっとこなかった」と笑いながら、記念のウイニングボールを握り締めた。

昨季は4月の試合でオリックス頓宮に頭部死球を与え「5月、6月あたりは全然うまく投げられなくて。思ったところに投げられなくなって、イップスでした」。さらに神経や血管が圧迫されて痛みやしびれを引き起こす「胸部出口症候群」に見舞われ、夏場は実戦から遠ざかった。復帰したのは9月。「あの時はもう野球できないと思った。何とかここまで戻ってこられてよかった」。

1軍登板1試合に終わった昨年から、復活のシーズン。しびれる場面で起用した今江監督は「どんどん投げこむ勇気がある。例えばクローザーの則本が連投になって休ませないといけない時なんかは、彼は場面関係なく投げ込めるタイプなんで。今日はいい経験」とたたえた。

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