3月に体調不良で離脱した阪神湯浅京己投手(24)が、実戦復帰した。3点ビハインドの9回に登板。先頭広瀬を中飛、イヒネを二直、最後は笹川をフォークで空振り三振に仕留めた。球場表示で最速150キロもマークした。

3月8日の教育リーグ中日戦以来、36日ぶりの実戦。一時は体調不良で高熱にもうなされ、「体調がなかなかよくならない中で、投げても体に力が入らなかったり、ずっとしていた」という。シート打撃での登板を経て徐々に感覚を取り戻し、ゲームのマウンドにたどり着いた。「最初に比べたら、めちゃくちゃ良くなっていると思う。投げるたびに感覚も上がってきている。もっと試合でバッターに投げていけば良くはなると思うので、本当に少しずつですけど、上げていけるように頑張ります」と前向きだ。

和田2軍監督は「3人目でやっと、(本来に)近いものが出たかな」と笹川をフォークで仕留めた場面にうなずいた。それまでの広瀬、イヒネとの対戦では「アウトではあるけど真芯で捉えられていた。3人目でやっと空振りがとれるようになった」と指摘。「仕方ない、実戦から離れていたから」としつつも「今日は投げるたびによくなったからね。次を楽しみにね」と期待を寄せた。

湯浅は自身の状態について「だいぶ戻った」とうなずいた。「まだまだ感覚が悪いから、で終わらせるんじゃなくて、これからに生かせるようになれれば」。1軍戦力に加わるため、さらなる状態アップを目指す。【中野椋】

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