ソフトバンクのリバン・モイネロ投手が、三度目の正直で先発転向後初勝利を挙げた。「アグレッシブに投げられたことが良かった」。8回を3安打無失点、7奪三振の快投。これで連続無失点イニングを17に伸ばした。

ようやく打線の援護に恵まれた。開幕カードの3月30日オリックス戦で8回2失点の好投も、チームは完封負け。前回登板の6日楽天戦では6回ノーヒット投球も、再び打線が無得点で勝敗はつかず。気さくな助っ人左腕は「チームが勝てているので。いいかなと思ってます」と自身の勝ち星にかまわず、チームの勝利を最優先に考えた。

この日は最速152キロ直球に落差のあるカーブ、チェンジアップなどで緩急をつけた。得点圏に走者を背負ったのは初回のみ。2回以降はピンチらしい場面もなく、四球もわずか1。テンポ良く投げ込み、先発転向1年目と思えない余裕あふれる投球だった。

試合後は敵地・ベルーナドームでお立ち台にも上がった。「このまま勝ち星を重ねられるように頑張ります」とホークスファンに呼びかけ、最後は日本語で「マイニチ、マイニチ、イイピッチングシマス!」と締めくくった。【佐藤究】